血管新生阻害薬
シメチジン(タガメット)
腫瘍の血管新生阻害薬で、適応は胃がん、大腸がんです。そのほかのがんにも現在使われ始めています。また、腫瘍の再発、転移の予防に用います。
「IFNαにCOX-2阻害剤およびシメチジンの併用が有効であった腎細胞癌術後再発の1例」
Author:野田輝乙(愛媛大学 大学院医学系研究科泌尿器制御学分野), 池田哲大, 尾澤彰, 丹司望, 池田稔, 横山雅好
Source:愛媛医学(0286-3677)26巻4号 Page347-350(2007.12)
セレブレックス(COX-2阻害剤)
適応は脳腫瘍、咽頭がん、喉頭がん、大腸がん、肺がん、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、胃がん、膀胱がん、前立腺がん、乳がん、卵巣がんです。
COX-2は炎症細胞、がん細胞内に存在し、病的状態で急速に発現します。がんの場合COX-2はアポトーシス(細胞自然死)阻害、転移能力の増強、血管新生の促進作用を示します。
セレブレックスという消炎鎮痛剤は、COX-2を阻害することによる抗腫瘍効果があります。がんの血管新生を阻害し、免疫力を上げてQOLを高めます。多量に摂取すると、心血管系に対するリスクが出てくる場合があります。
「新規シクロオキシゲナーゼ-2阻害剤enoic acanthoic acidによるin vivoの血管新生および腫瘍増殖の強力な阻害作用(Potent inhibition of in vivo angiogenesis and tumor growth by a novel cyclooxygenase-2 inhibitor, enoic acanthoic acid)」
Author:JungHye Jin(韓国), ShimJoong Sup, SuhYoung-Ger, KimYoung-Myeong, OnoMayumi, KwonHo Jeong
Source:Cancer Science(1347-9032)98巻12号 Page1943-1948(2007.12)
「消化器癌におけるCOX-2発現 発癌予防、治療の標的として 食道癌とCOX-2」
Author:吉松和彦(東京女子医科大学東医療センター 外科), 小川健治
Source:東京女子医科大学雑誌(0040-9022)77巻11号 Page553-557(2007.11)